臓器シリーズ Vol.14 / 甲状腺
こんにちは。
淀川区・西中島/木川/十三エリアで『痛くないのに効く整体』をお届けしている整体サロンAsahiの杉本です。
「整体師が伝える臓器シリーズ」、第14弾は「甲状腺(こうじょうせん)」です。首元にある小さな臓器で、名前は聞いたことがあっても、その働きは意外と知られていないかもしれません。いつものように、やさしくのぞいてみましょう(^^)
甲状腺ってどこにある? ─ のど仏の下、蝶が羽を広げたような形
甲状腺は、のど仏の少し下、首の前側にある臓器です。気管を包むように位置していて、蝶が羽を広げたような形をしています。大きさは縦4cmほど、重さは15〜20gほど。手のひらに乗るどころか、指先にちょこんと乗るくらいの、とても小さな臓器なんです。
甲状腺は、のど仏の少し下、気管を包むように位置しています
甲状腺の役割 ─ 体の“代謝のアクセル”
甲状腺の主なお仕事は、「甲状腺ホルモン」をつくること。このホルモンは、いわば体の「代謝のアクセル」です。食べたものをエネルギーに変えたり、体温を保ったり、心臓を動かしたり——、私たちが元気に活動するための基盤を、静かに支えてくれています。
代謝のアクセル役
甲状腺ホルモンが、食べたものをエネルギーに変える働きを後押しします。体の元気の“ペース配分”を担う存在です。
体温・心臓のリズムを支える
体温を保ったり、心臓を動かしたりと、生きるための基本的な働きにも深く関わっています。
多すぎても少なすぎてもサインが出る
ホルモンが多いと動悸・汗が増える、少ないと疲れやすい・冷え・むくみなど。バランスの乱れが、体の不調としてあらわれます。
こうしたホルモンバランスの乱れは医療の領域です。気になる症状が続くときは、あとでお伝えするように、専門医へのご相談がいちばん安心です。
整体の現場から ─ 首元の“手術の痕”と、こわばり
ここからは、整体の現場でのお話をさせてください。
甲状腺に関して現場で多いのは、首元に手術の痕がある方です。手術そのものは医療の大切な処置ですが、そのあと首元の組織が固くなり、首や肩の動きに影響していると感じるケースが少なくありません。痕のまわりがつっぱるように感じて、首を動かしづらくなる方もいらっしゃいます。
また、甲状腺の不調をお持ちの方では、橋本病とお聞きすることが多い印象です。そうした方は「疲れやすい」「体がだるい」とおっしゃることが多く、お体の様子にも、それがあらわれているように感じます。
整体で甲状腺そのものに直接アプローチすることはありません。あくまで医療と役割を分けたうえで、首・鎖骨・頭蓋骨まわりをやさしく調整していきます。首の前側はとてもデリケートな場所ですので、強く押すようなことはしません。まわりの緊張がゆるむと、首元が動かしやすくなったり、表情がやわらかくなる方もいらっしゃいます。
※あくまで業界歴22年・院長個人の臨床的な見解です。お身体の状態には個人差があります。
「私たちのお身体は、本来“寝たら回復する”ようにできています」
もちろん整体は、甲状腺そのものを治療するものではありません。医療と整体は、しっかり役割を分けて考えています。そのうえで、首は頭の重さを支え、頭蓋骨と背骨をつなぐ大切な土台。首まわりの環境が整うことは、日々の過ごしやすさにもつながっていくと考えています。
甲状腺を労わる、3つのセルフケア
甲状腺へのいたわりは、“首元をやさしく守ること”から。むずかしいことは何もありません。毎日の暮らしのなかで、そっと心がけていただけたら嬉しいです♪
- 1. 首元を冷やさない :首の前側は大切な場所。寒い季節やエアコンの効いた場所では、ストールやハイネックなどで、やさしく温めてあげてください
- 2. 規則正しい生活と、十分な休息 :睡眠をしっかりとり、頑張りすぎない毎日を。体全体のめぐりが、静かに支えられます
- 3. ゆったりとした呼吸を意識する :深い呼吸は、首や肩の緊張を自然にゆるめてくれます。気づいたときに、ふーっと長く吐いてみてくださいね
※持病や体調に不安のある方は、必ずかかりつけ医の指示を優先してくださいね。
首元がふっとゆるむ、ゆったり呼吸
いすに座ったまま、肩の力を抜いて——、鼻から4秒かけて吸い、口から6〜8秒かけて、ゆっくり長く吐きます。吐くときに、首や肩の力がすーっと抜けていくのを感じてみてください。数回くり返すだけで、首元のこわばりがやわらぐ方も多いんです。
ちなみに当院では、施術のときにクラウドテープを使うことがあります。鎖骨のまわりにやさしく貼ることで、首元の楽さを感じられる方もいらっしゃいます。気になる方は、施術のときにお声がけくださいね(^^)
気になる症状が続くときは、専門医へ
甲状腺については、まず何よりも専門の医療機関での診断と治療が土台になります。甲状腺の不調は、ホルモンが多い状態と少ない状態とで、対応方法が大きく異なるため、動悸・強い疲労・むくみなどが続くときは、内分泌科などの専門医にご相談ください。整体は、そのサポート役として、医療と上手に付き合いながらお役に立てればと思っています。
まとめ ─ 元気を陰で支えてくれる、小さな働き者
今回のお話をまとめると——、甲状腺はのど仏の下にある小さな臓器で、「代謝のアクセル」として私たちの元気を支えてくれる存在でした。普段は意識されることが少ないけれど、陰でずっと働いてくれている、とても頼もしい臓器です。
甲状腺へのいたわりは、首元を冷やさない・規則正しい生活・ゆったり呼吸から♪ 医療と上手に付き合いながら、日頃から首元をやさしくいたわっていきましょう。
最後までお読みくださって、本当にありがとうございました。次回の臓器シリーズもお楽しみに(^^)