臓器シリーズ Vol.17 / 食道
こんにちは。
淀川区・西中島/木川/十三エリアで『痛くないのに効く整体』をお届けしている整体サロンAsahiの杉本です。
「整体師が伝える臓器シリーズ」、第17弾は「食道」です。喉と胃をつなぐ、ただの通り道——そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。でも実はこの食道、とても働き者の「運び屋さん」なんです。今回もやさしく、のぞいてみましょう(^^)
食道は「筋肉でできた運び屋さん」 ─ 長さ約25cmの細い管
食道は、喉と胃をつなぐ長さおよそ25cmほどの細い管。胃や腸とちがって、消化液をほとんど分泌しません。だから食道の役割は、消化することではなく、飲み込んだ食べ物を胃へと運び届けること、それ一つに徹しているんです。
食道は、喉から胃までをつなぐ、長さ約25cmの細い管です
その運び方は、蠕動運動(ぜんどううんどう)という、筋肉の波打つような動き。食道の壁がぎゅっと収縮しながら、まるで手のひらで押し出すように、食べ物を胃へと送っていきます。
逆立ちしても、食べ物はちゃんと胃に届く
蠕動運動は、重力に頼らない仕組みです。だから理屈のうえでは、逆立ちをした状態で食べ物を飲み込んでも、食道の筋肉が働いて、ちゃんと胃まで運んでくれるんです。私たちが意識しなくても、休むことなく働き続けてくれている——、そう考えると、なんだか健気に思えてきませんか(^^)
食道の3つの狭窄部位と、逆流を防ぐ「弁」
食道には、3か所の「狭窄部位(きょうさくぶい)」——つまり、少し狭くなっている場所があります。
入り口 ─ 喉との境目
喉から食道へと切り替わる、いちばん上の狭くなっている場所です。
心臓のあたり
胸の中ほど、心臓の近くを通るところ。食べ物がつかえやすいポイントの一つです。
出口 ─ 胃へつながる場所
食道の終着点、胃とつながる境目にあたります。
そしてこの出口には、「下部食道括約筋」という筋肉の弁があります。この弁は、食べ物が通るときだけ開いて、それ以外はキュッと閉じているという優れもの。胃に入った食べ物や胃酸が、食道へ逆流してこないよう、しっかり防いでくれているんです。
食道に負担がかかると、こんなサインが
この弁の働きが弱くなったり、胃酸が増えすぎたりすると、食道に負担がかかり、こんなサインが出ることがあります。
こんなサインに気づいたら
・胸やけがする
・酸っぱいものが喉まで上がってくる
・のどや胸に、つかえる感じがある
・飲み込む時に違和感がある
こうした不調の背景には、姿勢というよりも、ストレスや暴飲暴食が関わっていることが多いと言われています。食べ過ぎ・飲み過ぎや、強いストレスは、胃酸を増やしたり、逆流を防ぐ弁をゆるめたりして、食道に負担をかけてしまうんですね。
整体と医療、それぞれの役割
もちろん整体は、食道そのものを治療するものではありません。医療と整体は、しっかり役割を分けて考えています。
「私たちのお身体は、本来“寝たら回復する”ようにできています」
そのうえで、全身のバランスを整えて、お身体本来の回復力が働きやすい環境をととのえること——、それが当院の役割だと考えています。ストレスや暴飲暴食による負担も、身体全体がゆったりと休める状態に近づけていくことで、少しずつ軽くなっていくはずです。
食道を労わる、3つのセルフケア
食道のケアは、「胃にとって良いこと」がそのまま効いてくれる印象があります。むずかしいことは何もありません、今日から始められる3つをご紹介します。
- 1. よく噛んで食べる :ひと口ごとによく噛むと、食べ物が細かくなり、食道も胃も負担が軽くなります。早食いを控えるだけでも、ずいぶん違いますよ
- 2. 刺激物を摂り過ぎない :香辛料の効いたもの、脂っこいもの、お酒やコーヒーなどは、ほどほどに。胃酸が増えやすいものを控えると、食道もホッと一息つけます
- 3. ネバネバ系の食材を摂る :山芋・オクラ・なめこ・モロヘイヤなどのネバネバ食材は、胃の粘膜をやさしく守ってくれると言われています。日々の食卓に少しずつ取り入れてみてくださいね
※持病や体調に不安のある方は、必ずかかりつけ医の指示を優先してくださいね。
ひと口、いつもより多めに噛んでみる
次のお食事で、ひと口だけ、いつもより意識してよく噛んでみてください。回数を数えなくても大丈夫、飲み込む前に「もう少し」と思えたら十分です。食道への負担が減るだけでなく、満腹感や消化のしやすさにもつながっていきますよ(^^)
気になる症状が続くときは、専門医へ
胸やけや酸っぱいものの逆流が続く、飲み込むときのつかえ感がなかなか取れない——、そんなときは、まず消化器内科の専門医にご相談ください。検査や診察で、セルフケアでは分からないことをしっかり教えてくれます。整体は、そのサポート役として、お役に立てればと思っています(^^)
まとめ ─ 休むことなく、私たちを支えてくれている運び屋さん
今回のお話をまとめると——、食道は長さ約25cmの細い管で、消化液をほとんど分泌せず、蠕動運動によって食べ物を胃へ運ぶ「筋肉の運び屋さん」。3つの狭窄部位と、逆流を防ぐ下部食道括約筋という弁を持っていました。
食道へのいたわりは、よく噛む・刺激物を控える・ネバネバ食材を摂るの3つから♪ 毎日休むことなく、食べ物を胃へと送り届けてくれている食道に、日頃から少しだけ思いを寄せてあげてくださいね。
最後までお読みくださって、本当にありがとうございました。次回の臓器シリーズもお楽しみに(^^)